介護事例1:突然舅が救急搬送

企業に勤めて30年、役職定年後転職を試みたその日に舅が突然救急車で搬送

高血圧、糖尿病などの持病がある舅(85歳)でしたが、田舎で元気に夫婦で暮らしていました。
気ままな生活が好きで、前の晩海外遠征中の日本サッカーを応援して夜中にTVを観戦。
翌日医者に定期通院するときに、立てなくなった。

医者に相談すると、すぐに救急車を呼ぶように言われて、近くの大学病院に搬送された(立てない=心臓の病気=心筋梗塞でした)

そのまま集中治療室に入る。動脈硬化があり、すでに血管にステントを4本も入れた経緯もあり、集中治療室で1か月過ごすことに。足腰も弱り、立てなくなる。

集中治療室で九死に一生を得て、普通病棟に移り、その1か月後に心臓は回復したので、退院を通告された。
既に立てないため、自宅介護のためにケアマネージャーに相談して家の改装手配をしたが、間に合わず退院。体の大きな舅を姑が介護できず、3日後にはまた誤嚥性肺炎を起こして救急搬送。長男である夫も義妹も東京に在住しているので、介護にも行けず。夫は介護休職を覚悟する。嫁の私は転職したてで、有給もなかった。

2回目の入院先では1か月で退院を通告され、その際に介護療養型の病院を勧められた。
(家から車で30分以上かかる更に田舎の病院)看護師と介護士が半分ずついる病院に転院ができた。4人部屋だが、残り3人は口もきけず、寝たきり。時々雄叫びが聞こえる状況で舅はどんどんボケと介護度が進み、入院して3か月後に肺炎で死去。

沢山の持病があったので、薬の量も治療も慎重に対応するため、ナースステーションの前の病室(重病人病室)だった。
最初の救急搬送から半年間、検査や治療で沢山つらい思いをさせたと姑は思ったが、親戚一同 孫まで介護を手伝い、皆で見送れたことが唯一の救いでした。

田舎なので、介護系の病院などが充実し、空いていたのが幸いしたが、東京だったら自宅介護になったのではないかと思いました。舅は嫁には下の世話をさせたくないと言い、姑と娘(義妹)と孫娘が入院中の世話をしていました。